ホワイトニングは安全?
皆さんこんにちは。
川越ホワイト歯科クリニックです。
歯の着色や変色が気になるけれど、「ホワイトニングは少し怖い」という方もいらっしゃるかと思います。
確かに、歯科医院で受ける歯のホワイトニングは比較的濃度の高い薬剤を使用するため、歯や歯茎などにダメージがないか心配になりますよね。
そこで今回は、歯科医院で受ける歯のホワイトニングの安全性について詳しく解説します。
着色した歯を白くきれいにしたいと思った時、まず手に取りやすいのは市販されているホワイトニング歯磨き粉やホワイトニング剤ですよね。
これらはどこのドラッグストアでも売っていますし、安価で手に入れやすいです。
ただ、歯科医院で受ける歯のホワイトニングとは、根本的に異なるものであることを知っておいてください。
具体的には、歯科医院で使用するホワイトニングジェルには、高濃度の過酸化水素が含まれています。
これを歯面に塗布する処置は、歯科医師などの指導がなければ施すことができないのです。
一方、市販されているホワイトニング歯磨き粉には、過酸化水素のような強い薬剤は含まれていませんので、誰でも自由に取扱うことができます。
歯科医院で受けるホワイトニングは、過酸化水素を使って歯を漂白する処置ですので、歯や歯茎にトラブルが生じるリスクはゼロではありません。
けれども、ホワイトニング処置を行うのが歯科医師や歯科衛生士といった専門職であるため、基本的に安全といえます。
ただし、歯の表面に亀裂が入っていたり、虫歯があったりする場合は、ホワイトニングによる健康被害が予想されますので、すぐに処置を施すことは難しいケースもあります。
そういったケースでも、きちんと歯を治療した上でホワイトニングを施すことが可能です。
このように、歯科医院で受ける歯のホワイトニングは安全な治療法です。
ホワイトニング効果の高い薬剤を使って、歯を白く美しくしたいという方は、お気軽に当院までご連絡ください。
ホワイトニングについてさらに詳しい説明をさせていただきます。
8020運動ってどんな意味?
皆さんこんにちは。川越ホワイト歯科クリニックです。
皆さんは「8020運動」という言葉をご存知ですか?
かなり前から、マスコミなどでも報じられるようになっていますので、おそらく大半の人は耳にしたことがあるかと思います。
人によっては、8020運動を達成するために、一生懸命オーラルケアに努めているかもしれません。
今回はそんな8020運動について詳しく解説します。
「8020運動」とは、80歳まで20本の歯を維持するように頑張ろう、といった意味の運動です。
高齢になればなるほど、健康な歯というのは失われていくものですから、80歳で20本の歯が残っているのは、非常に難しいように思えます。
けれども、実際に8020運動を達成している人はたくさんいらっしゃいますし、若い頃からオーラルケアを徹底していれば、不可能なことではないといえます。
歯というのは、虫歯や歯周病が悪化することで失われていくことが多いですが、その際、ブリッジや入れ歯、あるいはインプラントといった補綴治療で欠損部を補いますよね。
最近の歯科治療は、審美的も機能的にも非常に優れていますので、歯を失ったのなら補綴すれば良いのでは?と感じる方も多いかと思います。
つまり、苦労して一生涯、天然の歯を残し続けるメリットはそれほどないように思えます。
ただ、実際のところはそうではありません。
やはり、ブリッジにしてもインプラントにしても、天然の歯と比べると噛み心地や見た目の美しさなどが大きく異なるのです。
さらに、天然の歯を失うことで歯列の中に欠損が生じるだけでなく、歯を支えている顎の骨が痩せるなどのデメリットも生じてきます。
そういう意味で、80歳になっても自分の歯で噛める状況を作っておくことは、非常にメリットの大きなことであるといえるのです。
このように、8020運動は達成することにとても大きな意義があります。
ただ、毎日自己流にオーラルケアをしているだけでは、なかなか達成することが難しい目標であるため、まずはお気軽に当院までご相談ください。
専門家によるブラッシング指導に始まり、80歳になっても20本の歯を残せるようなオーラルケアの方法を丁寧にお伝えいたします。
虫歯予防に効果的な歯ブラシの選び方
皆さんこんにちは。
川越ホワイト歯科クリニックです。
ドラッグストアや薬局、スーパーなどでは、実にたくさんの歯ブラシが販売されています。
毛先の長さや形、柄の形態などがそれぞれ異なるため、どれを選ぶのが適切なのか、ついつい迷ってしまいますよね。
そこで今回は、虫歯予防に効果的な歯ブラシの選び方について詳しく解説します。
歯ブラシで注目するのは、何よりも毛先の形ですよね。
波型のものや極細毛のものなど、それぞれの商品には異なる特色がありますが、実際のところ最もスタンダードな歯ブラシがおすすめといえます。
具体的には、毛先が平らなもので、どこにでも売っているような歯ブラシを使うことで虫歯は予防できます。
もちろん、毛先が極細であったり、波型にカットされていたりするような歯ブラシにも、それぞれメリットはあるのですが、大切なのは歯磨きの仕方です。
歯科医院などで正しいブラッシング法を学んでいれば、スタンダードな歯ブラシでもしっかりと虫歯予防をすることが可能です。
メインとなる歯ブラシはスタンダードなもので良いとして、さらにワンタフトブラシやデンタルフロスを併用すると、虫歯予防効果も高まります。
ワンタフトブラシは、毛の部分がひと束しかない歯ブラシで、一番うしろの奥歯や、歯並びが乱れた部分を磨くのに適しています。
デンタルフロスは、歯と歯の間の汚れを取るのに最適です。
歯間部の汚れというのは、一般的な歯ブラシを使っても清掃するのが困難ですので、どうしてもデンタルフロスや歯間ブラシを活用する必要がでてきます。
逆に、こういった清掃補助器具まで活用できていれば、プラークフリーな状態も作りやすいですし、虫歯もしっかりと予防できるかと思います。
テこのように、歯ブラシの選び方に迷っている方は、まずスタンダードな歯ブラシを使ってみてください。
それでもしっかりと汚れを取り除けない場合は、当院までお気軽にご相談ください。
適切なブラッシング法をお伝えすると同時に、患者さんに最適な歯ブラシの種類をご提案いたします。
歯周病治療に痛みは伴う?
皆さんこんにちは。
川越ホワイト歯科クリニックです。
歯周病の症状が気になり始めたけれど、歯科医院でどんな治療をされるのか不安、痛みを伴うのか心配、といった理由でなかなか重い腰を上げられない人も多いのではないでしょうか。
確かに、虫歯治療なら虫歯になっている部分を削って、詰め物や被せ物を装着するというわかりやすいイメージがありますが、歯周病治療となると話が変わりますよね。
そこで今回は、歯周病治療の内容や痛みの有無について詳しく解説します。
もしかしたら意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯周病治療の主な目的は、歯の表面に堆積した汚れを取り除くことです。
汚れとは、歯周病菌の温床となる歯垢や歯石を差します。
これらをPMTCやSRPといった処置で除去し、歯面をきれいに仕上げます。
重症化した歯周病には、フラップ手術などの外科処置が施されますが、それらも基本的には歯や歯根面をきれいにすることが目的といえます。
ちなみに、歯石というのは石のように硬い物質であるため、スケーラーなどでガリガリと削る必要があります。
その際、歯茎に刺激が加わるため、痛みを感じることもあるでしょう。
けれども、そういったケースでは事前に局所麻酔を施しますので、歯周病治療で強い痛みを感じることはほとんどないといえます。
施術の際には、歯茎からの出血を伴うこともあり、不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは歯をきれいにする上で必要なことですので、ご安心ください。
歯周病治療では、必ずブラッシング指導も行われます。
歯周病を治す上で重要なのは、患者さんご自身が適切なブラッシングを行うことです。
歯周病治療によって衛生的になった歯を維持できるよう、患者さんに正しいブラッシング方をお伝えしますので、それを毎日の歯磨きで実践してください。
このように、歯周病治療には痛みを伴うこともあります。
けれでも、強い痛みが予想される場合は、局所麻酔なども活用しますのでご安心ください。
当院でも、患者さんが快適に歯周病治療を受けられるような体制を整えておりますので、歯周病にお困りの方はお気軽にご相談ください。
セラミック治療のメリットとは?
皆さんこんにちは。
川越ホワイト歯科クリニックです。
セラミック治療では、天然の歯に限りなく近い形で欠損部を回復させることができます。
それだけに、治療が比較的高くなりがちですが、その分メリットも大きいといえます。
ここではそんなセラミック治療のメリットについて詳しく解説します。
セラミック治療のメリットといえば、何よりまず審美性の高さが挙げられます。
セラミックは天然歯に近い色や質感を再現することができるため、歯列の中に調和します。
これは銀歯やレジンといった保険材料では実現することのできないものですので、非常に大きなメリットといえます。
陶器製のお皿を想像してもらえるとわかりますが、セラミックというのは非常に硬い素材ですので、そう簡単に摩耗したり、傷ついたりすることはありません。
ですから、天然の歯ともしっかり噛み合うことができます。
ただし、ものすごく強い衝撃が加わると割れてしまうことがあるため、その点には注意しましょう。
これはセラミックという素材の特徴といえます。
レジンを使った詰め物や被せ物というのは、経年的に材料が劣化するため、黄ばんだり黒ずんだりしていきます。
そういった審美障害を気にして、再治療を希望される患者さまも少なくありません。
一方、セラミックは材料自体が劣化しにくいため、経年的な変色もほとんど起こらないといえます。
セラミック治療のメリットとして「虫歯になりにくい」といわれても、あまりピンと来ない人が大半かと思います。
なぜなら、その理由が歯とセラミックとの接着にあるからです。
セラミック治療では、歯質と強固に接着させることができるため、虫歯菌が入り込むすき間などが生じにくくなるのです。
これは再治療の必要性も低下させることにもつながるため、非常に大きなメリットといえます。
このように、セラミック治療にはたくさんのメリットがあり、結果的に歯の寿命を延ばすことにもつながります。
そういった点も踏まえると、セラミック治療は費用の面でもリーズナブルといえるかもしれません。
セラミック治療の種類について
皆さんこんにちは。
川越ホワイト歯科クリニックです。
歯科治療に審美性や機能性を追求するのであれば、セラミックがおすすめですが、実際にどのような種類の治療法があって、どのようなケースに適応されるのかは知りたいところですよね。
ここではそんなセラミック治療の種類や適応症について詳しく解説します。
セラミック治療とは、文字通りセラミック材料を使った歯科治療です。
陶器製のお皿と同じように、白くて美しいセラミックを使って、詰め物や被せ物などを作ります。
保険診療で製作する銀歯よりも美しく、耐久性も高いということで、非常に人気のある素材です。
セラミックは、上述した通り陶器と同じ素材ですが、歯科治療に応用される際には、オールセラミックやハイブリッドセラミック、ジルコニアといった複数の素材が使用されます。
オールセラミックは文字通りすべてがセラミックで構成された素材で、クラウンやインレーに活用されます。
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを掛け合わせた素材です。
また、ジルコニアもセラミックの一種と捉えることはできるのですが、一般的なセラミックよりもさらに硬い素材で、耐久性に優れています。
セラミックを使った治療には、いくつかの種類があります。
代表的なのが詰め物や被せ物といった治療ですね。
その他、ブリッジやインプラントの素材にもセラミックが使用されることもあります。
さらに、ラミネートベニアのような治療にもセラミックが活用されます。
セラミックは、色や質感、光沢などが天然の歯に近いため、いろいろな治療法に使うことができるのです。
このように、ひとことでセラミック治療といっても、治療法が複数あるだけでなく、素材そのものの性質が異なるため、治療を受ける際には最適なものを選ぶことをおすすめします。
そんな審美性や耐久性を追求することができるセラミック治療についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ当院までご連絡ください。
患者さまにとって最適な治療法をご提案いたします。
歯の色・変色
皆さん、こんにちは。「川越駅西口 徒歩1分」にあります川越ホワイト歯科クリニックです。
今回は、歯の色についてお話いたします。
人それぞれ、歯の色は本当に様々です。
歯の色は、どのようにして決まってくるのでしょうか。
まず、歯は、一番外側がエナメル質、その内側に象牙質、さらに内側が歯髄という構造です。
・エナメル質は、半透明の白色で、一番硬い組織です。
・象牙質は、エナメル質の内側にある、やや黄色味がかったクリーム色の組織です。
・一番内側に、神経や血管のお部屋である、歯髄があります。
ここで、歯の色に大きくかかわるのが、エナメル質・象牙質です。
象牙質は、やや黄色いですので、エナメル質が薄いとよく透けて黄色く見えます。
逆に、エナメル質が厚いと黄色い色をカバーして、より白く見えます。
欧米人は、日本人よりもエナメル質の層が厚い傾向があり、歯が白く見えます。
乳歯も、象牙質が薄いので、永久歯に比べ白くも見えます。
日本人は、エナメル質が薄いのでやや黄色い歯になる傾向がありますが、異常ではありません。
歯の変色が気になったら、その原因が何であるかをによって、対処法が変わってきます。
①歯の表面の汚れ
②歯の神経が死んでしまって、暗い色をしている
③お薬の服用のために暗い色をしている
①歯の表面の汚れの場合
お茶・紅茶・コーヒー・カレーなどの飲食物が、歯の表面にステインとして付着して、黄色く見えている。
この場合は、歯医者さんで専門の器具を用いてクリーニングをすれば、歯本来の白さや輝きを取り戻すことによって、きれいになります。
タバコのヤニで変色している場合は、これも歯医者さんでヤニを落とすことで、ある程度はきれいになるでしょう。
歯医者さんできれいにしても、まだまだ白くしたいということであれば、歯のホワイトニングが必要です。
歯のホワイトニングをすることで、歯自身が白くなるだけでなく、ツヤが出て輝きに磨きがかかります。
②歯の神経が死んでしまって、暗い色をしている場合
大きなむし歯、以前に歯を強くぶつけてしまったなどが原因で、神経が死んでしまうことがあります。
神経が死んでしまうと、歯の表面に栄養の供給がなくなってしまい、歯の色がだんだん暗く、黒っぽくなってきます。
この場合は、神経が入っていた、根の治療をして、被せ物をして治します。
放っておくと、歯が残せなくなって、歯を抜かなければならなくなることもありますので、すぐに歯医者さんで見てもらいましょう。
③お薬の服用のために暗い色をしている場合
子どもの頃、永久歯ができる過程で、抗生物質(テトラサイクリン系)を飲み続けてしまうと、歯が黒っぽくなります。
特徴としては、歯全体が同じように黒っぽくなっています。
この場合は、むし歯などではないので、色が気にならなければそのままで良いでしょう。
ホワイトニングをしても、あまり効果が期待できません。
どうしても歯を白くしたい場合は、セラミックなどを被せて色を白くする必要があります。
しかし、健康な歯を削らなければならないので、注意が必要です。
歯の色は、人それぞれの歯の厚みによって、様々な色をしています。
そして、歯の変色が気になったら、まずは歯医者さんで検査をすることをオススメいたします。
健康な歯でも、着色はどうしてもついてしまいます。
定期的な歯のクリーニングが、美しい歯を維持する秘訣です!!!
口元がきれいになると、自然と笑顔が増えてきますよ。
本当に怖い!!『歯ぎしり』
こんにちは。「川越駅西口 徒歩1分」にあります川越ホワイト歯科クリニックです。
皆さん、『歯ぎしり』と聞くと、どのように想像しますか。
多くの方が、寝ている人が、『ギリギリ、ギリギリ……』と音を立てている様子が思い浮かぶのではないでしょうか。
実は、歯ぎしりには、寝ている間にしている歯ぎしりと、起きている時にしている歯ぎしりがあります。
さらに、音が出る歯ぎしりの他に、音が出ない歯ぎしりもあります。
そこで今日は、『歯ぎしり』についてお話していきたいと思います。
『歯ぎしり』は、『ブラキシズム』とも言われています。
その、歯ぎしりには3種類のタイプが存在します。
①グラインディング
これは、皆さんがよくイメージする、『ギリギリ』と音を立てる歯ぎしりです。
無意識で上下の歯をこすり合わせることによって、この『ギリギリ』という音がします。
②クレンチング
いわゆる、『食いしばり』です。
上下の歯を、強く、過剰に咬み合わせることです。
これは、歯がこすれるわけではないですので、音は出ないことがほとんどです。
③タッピング
上下の歯がリズミカルに『カチカチ』と音がする歯ぎしりです。
これは、歯が咬み合ってすぐに離れるため、過剰な力はあまりかからず、歯や顎などへの悪影響は少ないと考えられます。
『歯ぎしり』は、およそ10~15%の人が、寝ている間にしていると言われています。
さらに、日中の食いしばり等も含めると、80~90%の人が、歯ぎしりをしているとも言われています。
日中起きている時の、クレンチングは、パソコンに集中している時や、仕事や運動での重要な場面で緊張している時などに起こります。
しかし、自分が歯ぎしりをするということがわかっていれば、意識的に上下の歯を少し離そうとして、ある程度は防ぐことができます。
逆に、寝ている時の歯ぎしり(グラインディング・クレンチング)は、本当に要注意です。
寝ている時は、無意識ですので、起きている時に比べて抑制がきかず、歯や顎にかなりの負担をかけてしまいます。
起きている時に思い切り咬むと、およそ自分の体重くらいの力を出すことができます。
寝ている時の歯ぎしりでかかる力は、瞬間的に自分の体重の3~4倍くらいも出ていると言われています。
このような力が、毎晩起こっていると、様々な悪影響が出てきます。
<歯ぎしりによる悪影響>
・歯が擦り減ってしまう……歯の表面の一番固い層のエナメル質が摩耗して、歯がしみてきたりする。
・歯の根元が削れてくる……歯の根元が少しずつ剥がれてくることによって、知覚過敏の症状がでる。場合によっては、歯が折れてしまうこともある。
・歯が欠けたり、折れたりすることがある
・治療した詰め物や被せ物がとれてしまう、セラミックが割れてしまう
……グラインディングによって、詰め物や被せ物がとれてしまう方向に力がかかる。とれる前には隙間ができてしまうので、そこからむし歯になりやすい。
場合によっては、セラミック治療した部分が欠けたり、割れたりすることもある。
・歯周病が進行してしまう……過剰な力がかかり過ぎると、歯周組織にダメージを与えて、歯がぐらぐらしてくる。場合によっては抜けてしまうこともある。
・顎関節症になってしまう……顎に負担がかかり過ぎると、顎の関節に音が鳴ったり、口が開かなくなったり、痛みが出てきたりする。
・頭痛や肩こりが出る
……歯ぎしりをすると、こめかみ付近の筋肉(側頭筋)に負担がかかって頭痛を起こしたり、口の周りの筋肉に負担がかかって顎が疲れたり、肩が凝ったりする。
・歯並びが悪くなる……強い力がかかり過ぎると、奥歯がすり減ってきて、歯並びが少しずつ変化してくる。
・顎の骨が変化する……骨隆起(下顎隆起・口蓋隆起)とよばれる、骨の形が隆起してくる。場合によっては、入れ歯が作りにくくなる。
・顎のエラが張ってくる……主に咬筋が肥大して、ホームベース型の輪郭になり、エラが張った印象になる。
以上、歯ぎしりによる悪影響は、かなり深刻になるケースまであります。
では、歯ぎしりの原因は何でしょうか???
歯ぎしりの原因は、複数あり、一概に断定する事はできません。
しかし、原因を一つずつ取り除けば、症状は改善していきます。
そして、現在分かっているのは、睡眠中の歯ぎしりは、
浅い眠りの時(レム睡眠時)に起こっており、深い眠りの時(ノンレム睡眠時)には起こらないのです。
<はぎしりの原因>
1)ストレス
ストレスのない人はいません。しかし、ストレスは少しでも、できる限り早めに解消した方が良いでしょう。
ストレスをため込むと、歯ぎしりをすることで、無意識下でストレスを発散しようとします。
2)飲酒や喫煙
アルコール摂取することによって、睡眠時の初期は深い眠り(ノンレム睡眠)へ誘導されますが、睡眠の後期は浅い眠り(レム睡眠)になります。
タバコに含まれている、ニコチンには覚醒作用があります。これも浅い眠り(レム睡眠)につながります。
飲酒する時間、喫煙する時間を、寝る時間から逆算するといいかもしれません。
3)歯並びの乱れ
咬み合わせが悪いと、無意識下で歯ぎしりをして、咬み合わせがいい状態を探そうとしてしまいます。
4)逆流性食道炎
胃酸が食道まで逆流してくると、口腔内の状況が酸性に傾きます。
この酸性の状況を緩和するために、歯ぎしりをすることによって、唾液の分泌を促します。
医科(消化器内科)への受診をお勧めいたします。
5)睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の方は、呼吸をしていない時に眠りが浅くなりやすく、歯ぎしりをしやすい傾向があります。
<歯ぎしりの治療・対策>
⑴ナイトガード
歯ぎしりから歯を守るために、歯と歯の間にクッションとなる、マウスピースを装着します。
マウスピースは、歯医者さんで作製できます。保険適用で、6000円くらいで作ることができます。
⑵歯列矯正
歯並びが乱れている方は、歯列矯正することによって、バランスのいい咬み合わせになることで改善する傾向があります。
⑶ボツリヌストキシン製剤による治療
歯ぎしりで1番強く咬みしめに関与する筋肉が、「咬筋」です。
この咬筋に、ボツリヌストキシン製剤を注射して、筋肉の力を弱めてあげることによって、歯ぎしりを改善します。
一般的に美容外科で使用されるお薬ですが、歯ぎしりにも効果があるとして注目されてきています。
保険外の治療です。治療できる病院は少ないですので、できるかどうか、事前にお電話等で確認するといいと思います。
⑷飲酒や喫煙、カフェインの摂取を控える
睡眠が浅くなる原因を少なくしましょう。
⑸枕を低くする
枕を低くすることによって、頭の位置が低くなり、口が開きやすい状態になります。
逆に、枕を高くしてしまうと、口が閉じやすくなり、歯が咬み合いやすくなります。
⑹閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)
耳鼻咽喉科からの紹介状があれば、歯医者さんで上下一体のマウスピースを作ることができます。
下顎を少し前に出した状態で、咬み合うようにマウスピースを装着することによって、睡眠時の気道を確保します。
生活習慣の改善も必要かもしれません。
⑺逆流性食道炎
生活習慣の改善や薬物療法で改善します。
内科の先生の指示を仰ぎましょう。
最後に、『歯ぎしり』は、子供にもよく見受けられます。
子供の歯ぎしりは、早い場合は、歯が生え始める、生後6ヶ月くらいから始まります。
これは、新しく生えてくる歯の位置や、顎の位置を無意識的に決めようとする、生理現象です。
歯ぎしりをすることによって、咬みやすい位置を探しているのです。
ですので、子供の歯ぎしりはあまり心配しなくて大丈夫です。
ただ、どうしても心配なお父さん・お母さんは、歯医者さんに相談しましょう。
以上、長々と『歯ぎしり』について述べてきましたが、
ご覧になった方の、少しでも参考になれば幸いです!!!!
『おやしらず』のお話
皆さん、こんにちは。「川越駅西口 徒歩1分」にあります川越ホワイト歯科クリニックです。
親知らず(おやしらず)ってなんだろう???
お口の中の歯は、2歳半~3歳くらいで、乳歯が生えそろいます。
上下左右、5本ずつ。計20本です。
その後、5歳半~6歳くらいから通常は、下の前歯が永久歯に生え変わって、
6歳くらいに、新しい歯、6歳臼歯(第一大臼歯)が、前から6番目の歯として生えてきます。
さらに、乳歯が永久歯に生え変わりながら、
12歳くらいで、また新しい歯、12歳臼歯(第二大臼歯)が、前から7番目の歯として生えてきて、15歳くらいで永久歯が生えそろいます。
上下左右7本ずつ。計28本です。
12歳くらいになると、歯磨きは自分でできるため、こどもは親の仕上げ磨きなどから手をはなれていきます。
そして、16歳~20歳くらいになると、またまた新しい歯が生えてきます。
この最後に生えてくる前から8番目の新しい歯が、18歳臼歯(第三大臼歯)⇒親知らず(智歯とも呼ばれる)です。
親知らずの名前の由来は、歯が生えてくる時期は、親の手がはなれており、親に知られることなく生えてくるからと言われています。
英語では、wisdom tooth(知恵歯)といい、物事の分別がつく頃に生えてくることに由来しています。
ハングルでは、サランニ(恋の歯)といい、恋をする頃に生えてくることに由来しています。
親知らずは、人によってとても様々です。
上下左右4本全てある人、1本だけない人、・・・・・・、生まれつき1本もない人、と様々です。
「親知らずは抜かなければならないの??」という質問がよくあります。
その質問に全ての人が当てはまる答えはありません。
というのも、親知らずの状態や全身状態が人によって、千差万別だからです。
現代人の顎は、大昔に比べて、比較的小さくなってきていると言われています。
大昔の人は、調理技術があまり発達していなく、固いものをそのまま食べていたため、十分に顎が発達し、親知らずもしっかり生えていました。
現代では、調理技術は格段に進歩し、大昔ほど咬む回数や力が必要なくなったために、十分に顎が発達しない傾向があります。
その上、現代では栄養も十分に摂取できるため、親知らず自体も十分な大きさになる傾向もあります。
第二大臼歯の後方に十分なスペースがあれば、親知らずは正常に生えることもあります。
しかし、十分なスペースがなければ、横に生えたり、変な方向で生えてきます。
正常に4本生えそろうことは、少ないです。およそ30%くらいと言われています。
親知らずは、生えてくる時、歯ぐきを押しのけて生えてきます。または、横に生えている時は、完全に生えない状況がずっと続きます。
このため、少しだけ歯が歯ぐきから出てきている状態は、歯と歯ぐきの間のブラッシングはとても困難で、汚れがたまりやすく不衛生になります。
汚れがたまると炎症を引き起こして、腫れ・痛みが強く出て、場合によっては、お口が開かないようになってしまいます。
この症状は、抗生物質・消炎鎮痛剤を飲むと、一時的に症状は改善しますが、根本的な解決にはなっていません。
1度でもこのような症状が出た場合は、今後さらに悪化して再発することが予想されるので、抜歯が必要です。
ただ、親知らずは全て抜く方が良いというわけではありませんので、
親知らずを抜歯した方が良い場合、親知らずを抜歯しない方がいい場合を説明いたします。
<親知らずを抜歯した方が良い場合>
①先程述べた、炎症を起こして腫れ・痛みが出た
⇒もうすでに、汚れがたまりやすい状態です。口臭の原因にもなります。炎症が繰り返され、症状もどんどん悪化するので抜歯をオススメします。
②親知らずにむし歯がある
⇒汚れがたまっていたのでむし歯になっています。治療も器具が奥まで届きにくく、不十分な治療になる可能性があります。
治療しても、再度むし歯になる可能性が極めて高いです。手前の大事な歯、第二大臼歯もむし歯にする可能性があります。抜歯をオススメします。
③親知らずが横に生えていて、手前の歯に影響を及ぼしている
⇒親知らずは横に生えていると、手前の大事な歯、第二大臼歯の根を溶かしてしまうことがあります。
また、親知らずと第二大臼歯の間に大きなむし歯ができることがあります。いずれの場合も抜歯をオススメします。
④矯正を考えている、もしくは矯正をしたことがある
⇒親知らずは生える方向に力がかかりますので、親知らずの前方の歯を動かす力があります。
そのため、矯正をする際に予定通りに動きにくかったり、矯正後に後戻りをする要因となります。矯正の前後では、抜歯をオススメします。
⑤骨の中に完全に埋まっているが、レントゲンで親知らずの周りに膿の袋ができている場合
⇒膿の袋を、嚢胞といいますが、これはすでに顎の骨の中に病気があります。できるだけ早く、口腔外科専門の病院へ紹介いたします。
<親知らずを抜歯しなくて良い場合・できない場合>
①親知らずが、まっすぐ正常に生えていて上下で咬み合っていて、むし歯が全くない状態
⇒咬み合わせが通常より多くラッキー!!!抜歯する必要はありません。
②顎の骨の中に完全に埋まっていて、レントゲンでも問題なく、全く症状がない
⇒過去に全く症状がなく、全然生えていないのであれば、ムリやり抜歯する必要はありません。
しかし、症状が1回でも出た場合は、抜歯した方が良いかもしれません。
③第一大臼歯・第二大臼歯に問題があり、近い将来抜歯になる可能性が高い場合
⇒親知らずが、ある程度正常に生えている場合、第一大臼歯・第二大臼歯を失った時にBr(ブリッジ)や入れ歯(義歯)の土台として使える可能性があります。
また、失った歯の代わりに移植をすることができるかもしれません。
適応な状態かどうかは、歯科医師への相談が必要です。
④骨粗鬆症のお薬を長期間服用している場合
⇒整形外科で、骨粗鬆症の治療薬として第一選択で使用されているのが、ビスフォスフォネート製剤(BP製剤)というお薬です。
これは、骨粗鬆症の治療薬として、とても良いお薬なのです。
しかし、このお薬を3年以上内服していると、抜歯などの外科手術がきっかけとなり、顎の骨が腐ってしまう病気になる可能性があります。
骨粗鬆症のお薬を3年以上服用している方は、注意が必要です。
⑤全身状態が手術に耐えられない場合
⇒高血圧の数値がかなり高い場合、糖尿病が重度の場合などは手術自体ができません。
いずれの場合も、抜歯は大なり小なり、外科手術ですので、注意が必要です。
抜歯後に、しびれが出るような場合もありますので、歯科医師とよく相談してから抜歯するか決めましょう!!!
あと、親知らずを抜歯すると小顔になる!という噂がありますが、答えは、ほぼNoです。
下の親知らずを抜歯した後、ほっぺたが腫れることがよくありますが、その腫れた時に比べて元に戻ったら、小顔になったと錯覚するようです。
ほぼないと言ってよいでしょう!!!
~さいごに~
今回のお話とは全く関係ありませんが、新潟県の糸魚川に親不知(おやしらず)という場所があります。富山県のすぐ近くです。
ここは、今でこそ北陸自動車道・国道8号・電車が通っていて、通行に支障はあまりありませんが、
昔は海岸沿いの断崖絶壁の要所で、断崖絶壁と打ちつける日本海の荒波に、旅人は苦しめられ、
波打ち際を駆け抜ける際は、親は子を忘れ、子は親を顧みる余裕がなかったことから、親不知・子不知と呼ばれるようになったそうです。
また、平清盛の弟である、頼盛の夫人が夫を慕って親不知を通りかかった際に、2歳の我が子をふところから取り落としてしまって、波にさらわれてしまったそうです。
悲しみに暮れて詠んだ、「親知らず 子はこの浦の波まくら 越路の磯の あわと消えゆく」の歌にも由来していると言われています。
おやしらずつながりでした。ご興味のある方は、是非どうぞ。
むし歯予防の治療『シーラント』
皆さん、こんにちは。「川越駅西口 徒歩1分」にあります川越ホワイト歯科クリニックです。
『シーラント』という言葉を聞いたことがありますか。
『シーラント』は、『フィッシャーシーラント』とも『小窩裂溝填足』とも言われています。
歯の虫歯になりやすい部位は、
①奥歯の咬む面の深い溝、
②歯と歯の間、
③歯と歯茎の境目 です。
その内の、①奥歯の咬む面の深い溝へのむし歯予防の治療が、シーラントです。
それでは、具体的に何をするのかといえば、
奥歯は、咬む面の溝が深く複雑なため、汚れがたまりやすく、むし歯になりやすいです。
その深い溝を、むし歯ができる前に特殊な歯科用プラスチック(レジン)で埋めてしまおうというのが、シーラントです。
乳歯や生えたての永久歯は、歯が十分に成熟していないため、むし歯になりやすいです。
その上、奥歯の咬む面の深い溝も、汚れがたまってむし歯になりやすいため、
シーラントをすることで、むし歯の予防効果が期待できます。
<術式>
①シーラントする部分をきれいに清掃します。
②シーラントを接着する部分を特別なお薬で表面処理します。
③水で洗い流して、乾燥させて、シーラントで奥歯の深い溝を埋めて、光で固めます。
1本あたり、5分前後で治療できます。
<シーラントをするタイミング>
シーラントをするタイミングとしては、3回あります。
・3~5歳くらい…乳歯が生えそろって、お口をしっかりあけられるようになった頃
・6~8歳くらい…6歳臼歯(第一大臼歯)が生えてきたタイミング☜☜☜特に大切です!!!
・12~14歳くらい…12歳臼歯(第二大臼歯)が生えてきたタイミング
※歯が生えてくる時期は個人差が大きいため、おおよその目安です
※乳臼歯や大臼歯は、永久歯が並ぶスペースの確保としても、とても大切な歯です。
むし歯にしてしまうと、スペース不足から歯並びへも影響し、矯正が必要になることもあります。
~メリット~
①歯を全く削る必要がなく、短時間で治療できます。お子様でも安心です。
②シーラントは、保険適用内の治療です。1本あたり、400~600円くらいです。
市区町村の、こども医療費助成の受給券があれば、さらに負担も少ないです。
費用対効果としては、かなり良いと言えると思います。
③シーラントには、フッ素が含まれています。
少しずつフッ素が放出される、フッ素徐放性があるため、歯質強化・抗菌作用も期待できます。
~デメリット~
①保険適応ですので、タイミングを逃すと保険治療ができないです。
②1度、シーラントをしても、永久的についているわけではありません。
毎日咬み合わせる部位のため、取れてしまうことがありますので、定期的なチェックが必要がです。
その際は、再度シーラントすることもできます。
1年くらいついていれば、役目を果たしたと考えて良いかもしれません。
③先ほど、むし歯のできやすい部位を3つ挙げましたが、その内の1つしかカバーできません。
咬む面はむし歯にはなりにくいですが、もちろん歯磨きしないとむし歯になります。
これまで、シーラントについて述べてきましたが、皆さんはどう思いましたか。
しっかりとした日々の歯磨き習慣、プラスαでシーラントを適切な時期に行うことで、
防げるむし歯もありそうですね。
他医療機関との連携のご紹介です
皆さん、こんにちは。「川越駅西口 徒歩1分」にあります川越ホワイト歯科クリニックです。
川越ホワイト歯科クリニックは、他医療機関と連携をしております。
緊急時は、赤心堂病院と連携し、
大学病院は、
①東京医科歯科大学歯学部附属病院(御茶ノ水)、②東京歯科大学水道橋病院(水道橋)、③明海大学歯学部付属明海大学病院(坂戸)
と連携しております。
セカンドオピニオンなども承っています。
お口の中のご相談がございましたら、お気軽にご連絡お待ちしております。