皆さん、こんにちは。「川越駅西口 徒歩1分」にあります川越ホワイト歯科クリニックです。
『シーラント』という言葉を聞いたことがありますか。
『シーラント』は、『フィッシャーシーラント』とも『小窩裂溝填足』とも言われています。
歯の虫歯になりやすい部位は、
①奥歯の咬む面の深い溝、
②歯と歯の間、
③歯と歯茎の境目 です。
その内の、①奥歯の咬む面の深い溝へのむし歯予防の治療が、シーラントです。
それでは、具体的に何をするのかといえば、
奥歯は、咬む面の溝が深く複雑なため、汚れがたまりやすく、むし歯になりやすいです。
その深い溝を、むし歯ができる前に特殊な歯科用プラスチック(レジン)で埋めてしまおうというのが、シーラントです。
乳歯や生えたての永久歯は、歯が十分に成熟していないため、むし歯になりやすいです。
その上、奥歯の咬む面の深い溝も、汚れがたまってむし歯になりやすいため、
シーラントをすることで、むし歯の予防効果が期待できます。
<術式>
①シーラントする部分をきれいに清掃します。
②シーラントを接着する部分を特別なお薬で表面処理します。
③水で洗い流して、乾燥させて、シーラントで奥歯の深い溝を埋めて、光で固めます。
1本あたり、5分前後で治療できます。
<シーラントをするタイミング>
シーラントをするタイミングとしては、3回あります。
・3~5歳くらい…乳歯が生えそろって、お口をしっかりあけられるようになった頃
・6~8歳くらい…6歳臼歯(第一大臼歯)が生えてきたタイミング☜☜☜特に大切です!!!
・12~14歳くらい…12歳臼歯(第二大臼歯)が生えてきたタイミング
※歯が生えてくる時期は個人差が大きいため、おおよその目安です
※乳臼歯や大臼歯は、永久歯が並ぶスペースの確保としても、とても大切な歯です。
むし歯にしてしまうと、スペース不足から歯並びへも影響し、矯正が必要になることもあります。
~メリット~
①歯を全く削る必要がなく、短時間で治療できます。お子様でも安心です。
②シーラントは、保険適用内の治療です。1本あたり、400~600円くらいです。
市区町村の、こども医療費助成の受給券があれば、さらに負担も少ないです。
費用対効果としては、かなり良いと言えると思います。
③シーラントには、フッ素が含まれています。
少しずつフッ素が放出される、フッ素徐放性があるため、歯質強化・抗菌作用も期待できます。
~デメリット~
①保険適応ですので、タイミングを逃すと保険治療ができないです。
②1度、シーラントをしても、永久的についているわけではありません。
毎日咬み合わせる部位のため、取れてしまうことがありますので、定期的なチェックが必要がです。
その際は、再度シーラントすることもできます。
1年くらいついていれば、役目を果たしたと考えて良いかもしれません。
③先ほど、むし歯のできやすい部位を3つ挙げましたが、その内の1つしかカバーできません。
咬む面はむし歯にはなりにくいですが、もちろん歯磨きしないとむし歯になります。
これまで、シーラントについて述べてきましたが、皆さんはどう思いましたか。
しっかりとした日々の歯磨き習慣、プラスαでシーラントを適切な時期に行うことで、
防げるむし歯もありそうですね。