インプラントについて
自分の歯を失ってしまった時、失ってしまった歯があった部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込み土台にして、その上に人工の歯を取り付けて噛み合わせを回復するという治療法がインプラント治療です。
入れ歯のように違和感を感じることもなく、ブリッジのように他の歯に負担をかけないのが特徴で、自分の歯と同じように噛むことが出来るようになるため、天然の歯に近い「第2の歯」とも呼ばれています。
インプラントの構造
人工歯根(フィクスチャー)と連結装置(アバットメント)、そして人工歯(上部構造)で構成されているのがインプラントです。
しっかり歯槽骨(顎の骨)と癒着することで、まるで自分の歯のような感覚で使って頂くことが可能です。
インプラントのメリット
残りの歯や歯肉で支えるのではなく、しっかり歯槽骨(顎の骨)と癒着したインプラントの上に人工歯をつけて支えるため、安定感に優れているということがインプラント治療における最大のメリットと言えます。
更に、他の歯に留め金を使って固定したり、自分の歯を削ることもないため残っている歯に余計な負担をかけないというメリットもあります。また、インプラント治療には以下のようなメリットもあります。
- 強く噛むことが出来る
- 食感を楽しむことが出来るため、より食事を美味しく味わえる
- 左右バランスよく噛むことが出来る
- 他の歯を削らずに済む
- 取り外す煩わしさがない
- 自分の歯に負担がかからないため、歯の寿命が伸びる
- 笑顔に自信が持てるようになる
- 発音がはっきりしておしゃべりが楽しくなる
- 自然で美しいお口元になる
- 人工歯なのでむし歯にならない
- 当院で安心してインプラント治療をしていただくために
当院のインプラント治療3つのポイント
①インプラント専用の完全個室を完備
インプラント治療をする際には、衛生面に配慮され、設備も整っている完全個室で治療します。
②経験豊富な院長が担当
インプラント治療をする際には、衛生面に配慮され、設備も整っている完全個室で治療します。
③信頼できるインプラントメーカーを使用
当院ではアストラを使用しており、世界4大インプラントの一つである「アストラテックインプラント」はスウェーデンのアストラテック社が提供するインプラントです。 非常に早く骨と結合し、短期間で噛むことが出来るようになり、更に身体への負担も少ないという特徴があります。様々な長さ・太さのインプラント体が揃っているため、患者様それぞれの顎の骨の状態に合ったものを選ぶことが可能です。
静脈内鎮静法も対応しております。
静脈内鎮静法について
静脈内鎮静法とは患者様の血圧・呼吸を監視しつつ点滴から少しずつお薬を入れていく麻酔方法のことで、お薬が効いてくると眠くなるため、処置中のことは全く覚えていません。大変ポピュラーで安全な方法ですが、一つ間違えば大きな事故につながることもあるため、まずは静脈内鎮静法について詳しく知って頂き、注意事項を守っていただくことでより安心して静脈内鎮静法でのインプラント治療を受けて頂くことをおすすめしています。
静脈内鎮静法はこんな方にメリットがあります
静脈内鎮静法ではお薬を点滴から入れるとすぐに眠くなるため治療中のドリルの音も聞こえなくなりますし、痛みや触覚も感じなるため、歯科治療に強い不安や恐怖心がある方も安心して治療を行って頂けます。また、眠っている間に処置が終わってしまうため緊張しないので血圧や脈拍が安定し、治療後の疲れもかなり軽減されます。器具が喉の奥などに入ると吐き気を催してしまうという患者様もリラックスして治療を行うことが出来ます。
静脈内鎮静法は他にもこんな治療に使われています
インプラント治療の他にも骨に深く埋まっているなど困難な親知らずの抜歯や、全身麻酔をするほどではない病変を摘出する際に静脈内鎮静法が使われることがあります。また、歯科治療に強い恐怖心があり、治療中に暴れるため安全に治療が行えないお子さんの場合、静脈内鎮静法を使い一気に悪い所を治すこともあります。歯科領域以外では胃カメラの撮影時にも静脈内鎮静法を使い寝ている間に検査を行ってくれる病院も増えています。
骨が十分でない方の治療法
GBR法
歯周病などで骨が無くなってしまった部分に骨補填材を移植することで骨の再生を図る治療のことをGBR法(骨再生誘導療法)と言います。
インプラント治療を行うための骨が足りなかったという患者様でも、このGBR法を行って骨の量を増やすことで治療が出来るようになります。歯を抜いてからすぐ行うインプラントでもこのGBR法が使われます。
ソケットリフト法
骨が吸収されてしまい、インプラントを埋め込むための骨の高さが足りないということが上顎の場合多く見られます、ソケットリフト法ではインプラントを埋め込む部分から上顎洞粘膜を押し上げ、その部分に骨補填材を填入することで骨の密度を高め歯槽骨の高さを確保します。
サイナスリフト法
歯を失うと上顎の歯槽骨の上にあるサイナス(上顎洞)と呼ばれる大きな空洞部分が広がってしまい、上顎にインプラントを埋め込む際に骨の高さ(厚さ)が足りなくなってしまうことがあります。そこで、上顎洞の底を上げて骨を増やすためサイナスリフト法やソケットリフト法という治療が用いられます。
インプラント治療の流れ
Step1診査・治療計画
治療の選択肢は患者様ひとりひとりの症状やご希望によって様々です。患者様に無理のない衛生管理なども含め総合的に検討した上で治療計画を立てていきます。
Step2一次手術
インプラント治療では外科手術を2回行います。1回目は歯茎を切開し、顎の骨を削りインプラントを埋め込みます。手術は1~3時間ほどで完了しますので、当日中に帰宅し普段の生活に戻って頂くことが可能です。
Step3治療期間
インプラントと骨を強く結合させるため、一次手術後3~6ヵ月後の治療期間をおきます。この期間に仮の歯を使うことが出来る場合もありますのでご相談下さい。
Step4二次手術
再度歯茎を切開しインプラントの上に人工の歯を取り付ける土台の設置手術を行います。歯茎が治るまで1~6週間おきます。
Step5人工の歯の作製・装着
歯茎が治ったら型を取って患者様に合った色・形の人工歯を作り装着して固定します。
Step6メンテナンス・定期検診
半年に1回程度の定期検診を行い、インプラントや人工歯の状態、噛み合わせ等の確認を行います。
メンテナンスの大切さ
メンテナンス(定期検診)をしないまま放置してしまうと、自分でも気が付かないうちにインプラント歯周炎など様々なトラブルを引き起こしてしまう場合があります。
インプラントの定期検診はご自身の天然の歯がむし歯・歯周病になっていないかを確認するのと同じようにとても重要なことなんです。
トラブルを未然に防ぎ、インプラントを長く快適にお使い頂くためにも、きちんと定期的に歯科医院での検診を受けることが大切です。