大人の矯正

歯並びや噛み合わせを改善する矯正治療は、虫歯治療のように絶対に必要というものではありません。しかし、不揃いな歯やきちんと噛み合わない状態は、気になりますし、程度によっては食べ物がよく噛めない、歯周病になりやすいなどのトラブルにつながることもあります。
以前は、矯正治療は小学生から高校生くらいの間に行うものという考え方が主流でした。
しかし、今では大人の矯正も珍しくなくなりました。治療過程に大きな違いはなく、矯正にかかる期間も子どもと変わりありません。歯を支える歯槽骨と歯肉が健康であれば、年齢に関係なく矯正治療を行うことができます。
歯並びや噛み合わせの改善は、見た目だけでなく、食事の噛みごたえや咀嚼機能にも影響を与えます。悪い歯並びや噛み合わせが続くと、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。また、不正咬合による顎関節症状や頭痛、肩こりなどの不快な症状も引き起こすことがあります。そのため、矯正治療は美容的な理由だけでなく、健康上の問題も解決する手段として考えられます。
ただし、矯正が難しいのは、歯周病がひどい場合です。歯周病は歯槽骨と歯肉に炎症が起き、進行すると歯がぐらついてしまう状態です。このような状態で矯正治療を行うのは、建物に例えれば、沼地に立っている傾いた家をまっすぐにしようとするようなもの。矯正治療をしても歯が浮いてしまい、良い歯並びや噛み合わせを長く保つことは難しくなります。

歯の矯正治療は、歯を削ることなく、歯の位置を個性正常な位置に調整し、見た目を美しくするだけでなく、健康にも多くのメリットをもたらす治療法です。
しかし、伝統的な治療法では、歯の表面に装置を固定し、ワイヤーを通すため、患者さんにとって見た目や日常生活における制限などが大きな負担となり、矯正治療を諦める方が多かったのが事実でした。
一方、インビザラインのマウスピース矯正は、その名の通りマウスピースを使用する方法です。
透明なプラスチック製のマウスピースを用いて歯列矯正を行います。このマウスピースは目立ちにくく、取り外し可能なため、普段の生活に支障をきたしません。また、従来のブラケットやワイヤーを使用する治療法では、定期的な調整が必要で、そのたびに歯科医院を訪れる必要がありましたが、インビザラインでは週ごとに新しいマウスピースに切り替えるだけで良いため、通院回数が少なくて済みます。
さらに、マウスピースはデジタル技術を駆使してカスタムメイドされるため、治療の予測性が高まります。その結果、短期間で効果的な矯正が可能となり、患者さんの負担を最小限に抑えながら、美しい笑顔を手に入れるお手伝いができます。インビザラインは、見た目への配慮と治療効果を両立させた、現代の矯正治療法として高く評価されています。

この治療法には「目立たない」「取り外し可能で便利」というマウスピース矯正独自の利点に加えて、革新的な技術を活用することで、ブラケット矯正に比べて、多くのデメリットを除いています。その結果、患者さんにとってストレスのない矯正治療を提供することが可能です。
では、何故私たちが特にインビザラインをおすすめするのか、そのポイントをご紹介いたします。